ダイアネティックスとサイエントロジーの教材
概説
私たちは、教材、成果、未来の希望に溢れています。最も苛酷な時もくぐり抜け、私たちは耐えてきました。最も輝かしい時代へと、私たちは拡張しています。
― L. ロン ハバード
この言葉をその通りに実現させるために始まったのが「知識の黄金時代」です。その前提となっているのは、サイエントロジーのブリッジはトレーニングとオーディティングと知識で構成されているという事実です。中でも特に重要なのが知識です。さらに言えば、サイエントロジーを構成するものは、年代順の調査と発展の道筋を示す教材であるという事実も、知識の黄金時代の前提となっています。しかし、かつてはそうした教材の一部しか利用できなかったため、サイエントロジストにはその道筋を完全に理解するすべがありませんでした。実際、さまざまな教材が他の教材とどういう関係にあるのか、書籍は講演とどういう関係にあるのか、ある講演シリーズは別の講演シリーズとどういう関係にあるのかといったことを理解する手段さえありませんでした。従って、一般の人を対象とする講演とプロフェッショナル・オーディター向けの講演との区別など、さまざまな教材のまとまりを区別する手段もなかったのです。
それゆえ、サイエントロジストたちは、L. ロン ハバードがいみじくも述べた、サイエントロジーに関する「基本と基礎を扱っているさらに多くの教材を無視」した「とても狭い見解」しか持てない状態に置かれていたのです。
そこで、彼がずっと助言していたものが「教材への案内」チャートとして実現し、真に包括的な視野で教材を一望することが可能になったのです。
その内容は題名が示す通りです。ダイアネティックスとサイエントロジーの教材についての包括的なガイドであり、それぞれの教材が何を扱っているのか、互いにどう関係しているのかを示したものです。その点で言えば、「教材への案内」チャートは、ハバード氏のデータの全体像とその構成を理解するためのまさに鍵であり、それゆえにこのチャートを背景として知識の黄金時代が展開していったのです。
全体として、知識の黄金時代は、25年以上に及ぶ調査、復元、修復、検証の共同作業から成る、サイエントロジーの歴史上最も長く包括的なプログラムです。現存しているL. ロン ハバードのオリジナル原稿と録音された講演をすべて見付けだすというプロジェクトもその一環です。そのために、ロンが執筆をした場所や講演を提供した場所を徹底的に調べて回らなくてはなりませんでした。教材の真正さを確保するための、作業時間のべ200万時間に及ぶプロジェクトも、知識の黄金時代の一環として行われたものです。口述筆記された発行物や書籍の筆記ミスは修正され、編集者による追加は削除され、ページは句読点ひとつに至るまですべてオリジナルのものに戻されたのです。それが真に意味するもののごく一端を示すと、句読点の改ざんや速記者が挿入した意味不明のテキストだけではありませんでした。綿密な調査によって明らかになったのですが、サイエントロジーの基本の書籍からいくつかの部分が丸ごと削除されていたり、章の順番そのものが逆になっていたりということがあったのです。ですから、そういった書籍をどれほど注意深く勉強し、単語クリアーし、概念をデモしたとしても、完全な概念的理解を得ることはそもそも不可能だったのです。
それだけではありませんでした。テキストの検証という課題以外にも、録音テープの修復という解決し難い問題がありました。具体的には、ハバード氏が1950年以降に提供した3000もの講演のうち、膨大な数の録音が劣化しやすいテープや割れやすいラッカー製のディスクに吹き込まれており、彼が最初に提供して以後は聞かれていませんでした。
さらに、そのような録音をコピーしようとすれば、テープやディスクそのものが台無しになってしまう恐れがありました。また、これらの録音には多くの音響上の傷がありました。ヒスノイズ、音割れ、音飛び、静電気の 影響などで、全体がほとんど聞き取れない箇所がいくつもありました。そのため、多くの講演シリーズがごちゃ混ぜになっており、これによりハバード氏の調査と開発の道筋は覆い隠されていたのです。
これを解決するために、記録されているすべてのL. ロン ハバードの講演を完全に修復するプロジェクトが遂行されました。これは、プロジェクトのエンジニアが21世紀のデジタル技術を徹底的に導入することで初めて可能になりました。音質と明瞭さが取り戻され、講演記録と用語解説が完備され、彼が講演を行った会場の音響の質までもが修復されました。こうしたすべてが、知識の黄金時代によって再生したのです。
ハバード氏の残した教材の遺産がすべて取り戻されるとともに、同等の規模の大事業が遂行されました。それらの教材を世界規模で利用できるようにすることです。これも同様に大変な課題でした。3000種もの講演と彼のすべての書籍を50の言語で生産することになるのですから、従来の出版・印刷設備やCD生産設備ではとても対応できません。実際に、全く独自の印刷、CD生産、配送の戦略が必要となりました。その戦略は、現在では世界最大の組織内デジタル製本設備として実現しています。サイエントロジー教会に属するロサンゼルスのブリッジ・パブリケーションズとコペンハーゲンのニュー・エラ・パブリケーションズです。このふたつの組織は、まさに世界的な規模で書籍と講演を提供しています。サイエントロジーが入ったばかりの地域のために500部を生産することも、両アメリカ大陸向けに何百万部という単位で生産することもできるのです。これにより、例えばベトナム語やスワヒリ語のL. ロン ハバードの教材を、英語版の『ダイアネティックス』と同じコストで提供できるようになっています。こうした取り組みの結果、ダイアネティックスとサイエントロジーの教材をほぼ誰もが利用できるようになりました。しかもその生産コストは、1950年当時よりも低くなっているのです。
ダイアネティックスとサイエントロジーの教材は、完全なる自由へのブリッジの基盤であるとともに、自由になるために必要な知識の集大成でもあります。また、ハバード氏の技術の勝利と、その技術上の発展のすべての経緯・過程を示すものでもあります。しかも(これ自体がまさに勝利ですが)あなたは今や、これらの教材をすべて手にしており、それによりこの宇宙の秘密が実際に開示され、今後永遠に利用できる知識となったのです。ですから、後は私たちがL. ロン ハバードの次の言葉をいかにまっとうするかということに懸かっています。
そこには誰も夢見たことのないような風景が広がっており、かつて経験されたことのないような喜びがあり、過去のどのような栄光をも凌ぐほどの栄光があります。これだけのものがあなたを待っているのです。ただしそれは、あなたが私の遺産を受け入れ、これらがもたらされるのを助ける場合に限られますが。― L. ロン ハバード