上級臨床コースは、L. ロン ハバードによる調査の発展の軌跡を日々記録したものであり、あらゆる発見と画期的な前進の理由や背景、方法、さらにその適用が余すところなく示されています。1000を超える講演、500もの発行物で構成されるこのシリーズは、私たちが今日手にしているグレード・チャートへと続く道筋の、一瞬一瞬を刻むものです。

上級臨床コース講演

「フィラデルフィア博士号コース」、『サイエントロジー8-8008』と「因子」の完成とともに、L. ロン ハバードは、機能しているセイタンの潜在能力と、それを達成するための道筋を発見しました。しかし、ここでどれほどの高みに達していたとしても、調査と開発の次のステップは一層重要なものでした。具体的には、すべてのビーイングに潜在能力を獲得させるために、どのオーディターも適用できるようになるまで、手順とプロセスを改善し、単純化することでした。

その目的に向けて、彼はニュージャージー州カムデンのクーパー通り726番地の2階と3階に8つのオフィスを構えました。それは当初「上級テクニックの特別コース」と呼ばれたもののためでした。実際、それは非常に特別なコースだったため、殺到する志願者の中から、地球上で最高のオーディター、12人だけが選ばれて参加することができました…文字通り、ハバード氏自らの手によって選ばれたのです。

そして、1953年10月のその歴史的な日に、彼はまさに最初の上級臨床コース(ACC)のオープニング講演を行いました。それから6週間にわたり、外在化および、外在化とビーイングを生来の状態までリハビリすることとの関係に関する重大な発見を用いて、オーディターたちを指導しました。L. ロン ハバードは、その適用法だけでなく、正確な理論とメカニックスを詳しく説明することによって、外在化はプロセスではなく、すべてのプリ・クリアーが取り戻すことになる自然な状態であることを明確にしました。

しかし、それだけではありません。これはやがて上級臨床コースの代名詞となるのですが、ハバード氏は、ACCの期間を通してその敷地でオーディティングのクリニックを開きました。彼の直接の監督のもと、生徒たちはプリ・クリアーをオーディティングしました。その範囲は、サイエントロジーに関する予備知識を全く持たない新しいパブリックから、最も「手に負えない」ケースにまで及びました。その目的は、オーディティング・テクニックとプロセスのみならず、オーディターのトレーニングに関しても、彼が調査とさらなる改良を行うテストの場を設けることでした。こうして彼は、人間の逸脱の深淵を探り、解決する手段を発見することになりました。しかも、あらゆる人に益となるように、技術を広範囲に適用することが可能なやり方でそれを行ったのです。

また、そこには次の年へと展開する物語もありました。上級臨床コースはすでに進行中だったにもかかわらず(また、選りすぐった少数の者だけをトレーニングするというハバード氏の強い主張にもかかわらず)、世界中でオーディターたちはもはや登録を「志願」するのではなく…要求していたのです。それに対するL. ロン ハバードの対応は、今や伝説となっています。つまり、12ヵ月にわたり、500回以上の講演から構成される、8つの別個の上級臨床コースを開いたのです。それは最終的に『人間の能力の創造』に示されている、外在化したOTの能力に至る道筋として結実しました。

しかし、彼の仕事が終わったわけではありません。というのも、彼が体系化した道筋はまさにサイエントロジーそのものでしたが、それでもなお、あらゆるプリ・クリアーがその道筋を進めるようにする手段を見付ける必要があったからです。ハバード氏はこのように述べています。

「他の人々に完全に適用し、彼らが自らの潜在能力を達成するように試みる際には、教材を体系化し、彼らのためのプロセスを開発する必要があったのです。」

それこそが、その後のすべてのACCを通じて、L. ロン ハバードが調査と開発を推し進める動機となったものでした。フェニックス、ワシントンD.C. 、ロンドン、セントヒル、メルボルン、ヨハネスブルク…どのACCにおいても、最初のパターンにならい、ロンは次々とオーディターに取り組み、プリ・クリアーに取り組みました。ですから、彼のACC講演は、非常な速さで進展していく発見の日々における、その一瞬一瞬をリアルタイムで記録したものなのです。画期的な新発見は、「会議」においてそのつどサイエントロジーの活動地域全体に向けて発表されましたが、「会議」に続いて行われたACCでは、そうした発見の適用に関するあらゆる根拠、背景、経緯が示されたのです。

  • オブジェクティブ・プロセス:あらゆるビーイングを救済し、無限の未来を取り戻させるために不可欠な、画期的技術を構成する何百ものプロセス。
  • グループ・プロセシング:あるACCでは、その全体がほぼハバード氏による参加者へのグループ・プロセシングで指導された。想像力、考えを変える、外在化、所有権といった主題に関する48ものセッション。
  • 存在性のプロセス:プリ・クリアーが何にでもなることができ、またならないことができるようになるプロセス。
  • コミュニケーションの公式:その根底にある理論、公式、オーディターによる適用に重点を置いたプロセス。
  • ポスチュレートと決断:基となるデータを変えたり、変化させたり、切り替えたりすることができる能力をプリ・クリアーにもたらすプロセス。人の選択力をリハビリテートすることにより、道徳性、良識、存在性、未来を取り戻させる技術。
  • ゲーム:ゲームの構成要素は「分離性」、「障害」、「外在化」、「所有性」であるということについて。プリ・クリアーがゲームをプレーする能力を向上させる方法に関する完全な技術。
  • CCH:重要性においてはARCの発見に匹敵する技術上の大躍進。CCHとは、あらゆるケースの入り口となるポイントを得るために、さらに深くケースの根本に切り込むものであり、クリアーとOTへと至るルート上の画期的な早道という位置をすぐさま占めることになりました。
  • トレーニング・ドリル:CCHの発見を構成する要素そのものに基づいて、L. ロン ハバードは人類初の「直面」の技術を開発しました。ここでは「上級修練トレーニング・ドリル」が生まれた背景が余すところなく語られ、他の人にTRを教える手法が示されます。また、ハバード氏自身によるTRとCCHの指導もあり、それらがどのようになぜ効果を発揮するのかという根本的な原理が明らかにされます。
  • HAS相互オーディティング:「口枷をしたオーディティング」という大躍進を活用したものであり、惑星規模のクリアリングを達成するための管理運営上、技術上のノウハウを含む。
  • 責任:オバートとウィズホールドの技術:実生活において数多くの解決策をもたらすだけでなく、ケースの向上を妨げる障害を一掃し、安定した状態でOTに到達することを初めて可能にする。
  • プリセッション・プロセスあらゆる人をイン・セッションにするプロセスと手順。それに加え、人生への興味を取り戻させることによって、普及活動における新たな、そして強力な手段となる。

すべてを合わせ、これまで利用不可能だった、調査と開発のきわめて重要な年代記がここにあります。すべての講演、すべての発行物、すべてのプロセスが揃いました。また、これは完全な知識という待望のゴールの達成でもあります。知識をすべて得られるからというだけではありません。実際に起きた順番ですべてが揃っているからこそ、勉強し、デュプリケートすることが比較にならないほど容易になったということです。漏れや抜けがないため、知識をすべて得られるのです。

L. ロン ハバードは次のように述べています。

「これらのテープは、ダイアネティックスとサイエントロジーにおける調査の進展を日ごと、週ごとに追った、現存する唯一の記録です。この主題に関する全くの無知から今日に至るまでの道のりを切り開いてきたものです。始まりの頃、人間は心に関して何も知りませんでした。そして私たちは現在この位置にいます。ですから、これらのテープはそれぞれが、抜け出る道の途上にある一里塚なのです。」

だからこそ、ロンは常に、いつの日かこれらの講演を誰もが利用できるようにする資源と技術が生まれることを夢見ていたのです。その日が来ました。あなたは初めて、そのすべてを手にすることができるのです。