オーディターが日常的にクリアーをつくれるツールはすでに存在していました。十分な数のプロフェッショナル・オーディターをトレーニングして、人々をひとりひとりオーディティングするというやり方では、惑星規模のクリアリングを達成することは時間的に見ても到底不可能なことです。しかし、ロンはすでに「口枷をしたオーディティング」という解決策を見出していたのです。ひとりのプロフェッショナル・オーディターがセッションを開始、終了し、あらゆるセッションに全責任を持ちます。このやり方であれば、どんな人でもオーディティングの指示を与えることができるわけです。そこでハバード氏は、サイエントロジーで最も新しい、最も包括的な発展と彼が表現したものを教えるために、「第6回ロンドンACC」の予定を組みました。彼が示したものは、相互オーディティングを準備する方法から、ケースへの着手とアセスメント、オーディティングの手順、管理運営ラインまで、まさに惑星をクリアーにする方法論でした。この技術に関して詳しく述べながら、彼はその規模を強調しました。「HAS相互オーディティングは、ただその通りのものです。あなたがこれに付け加える必要のあるものはこれだけです。いずれ吹き飛ぶことになる膨大な混乱に耐え、それを続け、その終わりまでやり抜く、かなりの量の生命力、能力です。」” そして「セータ・クリアー会議」で明かされる基本的な発見により、HAS相互オーディティングの正確なプロセスがもたらされ、L. ロン ハバードは惑星規模の救済のための技術を手にしたのです。
続きを読む「ここに、地球を取り上げてクリアーに到達する道に乗せるチャンスがあります。控えめに言っても。これをやり遂げるのは、HAS相互オーディティングでしょう。」― L. ロン ハバード
時は1959年5月12日。ロンドン、フィッツロイ通り37番地のサイエントロジーのアカデミーにおいて、L. ロン ハバードは、プロのオーディターたちを対象に、「HAS相互オーディティング」を実施する方法という主題に関する、決定的な上級臨床コースを提供しようとしていました。
そこで明らかにされようとしていたものの意義を余すところなく理解しようというのであれば、1950年5月9日、『ダイアネティックス:心の健康のための現代科学』が出版された日に、その物語は始まっています。ハバード氏はブック・ワンのテクニックを使っていつでもクリアーをつくることができました(実際1947年以来 ずっと人々をクリアーにしてきました)。にもかかわらず、他のオーディターが得る結果は、自分のそれとは比較にならないということに気付いたのです。
したがって、L. ロン ハバード以外のオーディターたちがプリ・クリアーのために達成できていた向上は素晴らしいものではありましたが、それは十分なものではありませんでした。ゴールは、当時もその後もずっと、惑星全体のクリアリングだったからです。そのため、彼は過去9年にわたり、ふたつの特定の目的を達成するために、徹底的な研究の道を歩んできました。その目的とは、こうです。
1. どのようなレベルのケースでも根本から切り崩すプロセス。
2. さらに鋭く焦点を絞り、ハバード氏以外のオーディターでもクリアーをつくれるように、必要な技能を与えるトレーニング手順の開発。
それは、豊富な技術を生み出した研究の軌跡でした。すべてが今日では極めて重要なものとなっています。画期的な突破口をいくつか挙げるだけでも、「ストレートワイヤー」、「思考、感情、努力」、「ブラック・アンド・ホワイト」、「SOP」、「インテンシブの手順」、「プロセシングの6つの手順」、「CCH」などがあります。そのすべてが「クリアーの手順」の開発へとつながるものでした。それは1958年の初頭に彼が発表したものです。「クリアーの手順」は、オーディターの手に委ねた時に最も効果があるとロンが発見したものの集大成であり、それには、クリアーの状態を達成するための正確な一連のステップが収められていました。それがさまざまなオーディターたちによって適用された時…次々とクリアーが誕生し、文字通り歴史がつくられました。さらに洗練され、追加のクリアリングの手順が開発されて、今や彼は、オーディターがどのようなケースでも打破することができるツールを手にしたばかりでなく、何にもまして、それらの手順を規範的に適用してクリアーをつくる…それも常時つくれるようにオーディターをトレーニングすることができるテクニックをも手にしたのです。
しかし、技術の適用における絶頂期に到達しながらも、一見乗り越え難く思える障害がまだありました。つまり、十分な数のプロフェッショナル・オーディターをトレーニングして地球のすべてのプリ・クリアーをひとりひとりオーディティングするというやり方では、数十億の人口をクリアーにすることは、時間だけを考えてもあまりに困難だということです。そこでL. ロン ハバードは、すぐに次の仕事に取り掛かりました。それはいつも不変の目標であった、惑星のクリアリングとまさに一致するものでした。
というのも事実、個人個人のクリアリングを実現するというオーディターたちの能力を開花させた、まさにその研究と開発の軌跡が、同時に広範囲のクリアリングを可能にする突破口をも生み出したからです。つまり、「口枷をしたオーディティング」です。それはオーディターの行動を指示する事実上の台本であり、プリ・クリアーの向上を最大限にするために考え出されたものでした。
「これはとてもとても重要なタイプのオーディティングで、実際、サイエントロジー全般の広範囲な普及をもたらすものです。この『口枷をしたオーディティング』は、途方もない発展です。」
というのも、今や誰でも通りから直接入ってきて、ぎりぎり最低限の指導の後、同じように新しい人と一緒に座って、オーディティングの指示を与えることができるということなのです。それはすべて、ひとりのプロフェッショナル・オーディターの監督のもとに行われ、彼はセッションを開始、終了するとともに、進行しているすべてのセッションに責任を持ちます。したがって、HAS相互オーディティングについて話す時、ハバード氏は文字通り何百万もの人をクリアリングすることについて話していたのです。
「さて、このようなやり方で20人の人をオーディティングし始めたら、彼らが他の人々に興味を持たせ、そのうちの何人かがトレーニングをすることになります。例えば、彼らのうちの半分が最終的に20人の人をオーディティングすることになれば、この非常に限られた観点でさえ、私たちは目覚ましく等差級数的に広まっていきます。これがHAS相互オーディティングの目指していることです。」
こうして彼は、サイエントロジーで最も新しい、最も包括的な発展と彼が 表現したものについて、トレーニングを積んだオーディターたちを教育するべく「第6回ロンドン上級臨床コース」の予定を組みました。それには、相互オーディ ティングをセットアップする方法から、ケースに着手しアセスすることまで、そしてどのプロセスをランするかを決定することから、PCが大勢押し寄せてきた場合の管理ラインの確立までが含まれていました。
つまり、ロンはこのACCにおいて、ひとりのトレーニングを積んだオーディターが、何百人、あるいは何千人ものプリ・クリアーをオーディティングするための手段を提供したのです。さらに、長い間追い求めてきたゴールを達成することに関して言えば、ここに示されている技術と管理運営のノウハウは、文字通り、惑星上の数十億の人々を救済し、自由にするためのものなのです。それは、このハバード氏の言葉からもわかります。
「うまくランされたHAS相互オーディティングにより、『地球をクリアー』にするプロジェクトが開始されました。」